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CD:羽田純 AD:羽田純 Ass: 多保田ゆかり / 秋田 和良 / 村上 あすか C:村上あすか ORG:芸文ギャラリー ADV:高岡市 会 場:芸文ギャラリー 見えるはずのものが見えない事。映るはずのモノが映らない事。1000本のチューリップによる「あしもとの庭」は、非常に多くの言葉を発します。対照的な「物体同士」による水面鏡は、完全に摂理から反するものの、そこには感情的で、生命的なバランスが存在していました。 全ては仮想。 水の存在を砂などの別のもので表現する枯山水の要素を抜粋し、チューリップの存在で組み換え直す。地面から900ミリで上下対称に吊り下げられたチューリップはそこに、見えない水面の姿を浮き出させました。 全てが仮想。あしもとの庭。 地上では表現できない庭園を考える。ある日のミーティングで、ここ地下でしか表現しえないテーマとして「空」が挙がりました。枯山水の要素でそれを表現する事は今回なかったのですが、全くそこに触れなかったわけではありませんでした。しいて言えばここ地下から空を遮る天井を映り込んだその世界に映さなかった事。見せたいもの、見せないもののバランス。 見えないものは、時として見えるものよりも見るという意識を刺激します。あしもとの庭は本当に魅せたいものを、ひっそりと隠します。
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